今回お話を伺ったのは、創業200年以上の歴史を持つ老舗うどん店「今井」の今井社長。
長い歴史を持つ企業だからこそ、経営には数え切れないほどの決断がありました。
事業承継、資金繰り、設備投資、金融機関との関係、そして時代の変化への対応。
その一つひとつの局面で必要だったのは、「大丈夫ですよ」と安心させてくれる存在ではなく、
「ここは危ない」「こうした方がいい」と本音で向き合ってくれるパートナーだったと、今井社長は語ります。
ウィズアップ税理士法人との出会いをきっかけに、経営に対する考え方や資金繰り、将来への向き合い方が少しずつ変わっていったといいます。
今回の対談では、200年以上続く老舗企業の歩みを振り返りながら、経営者が税理士に本当に求めているもの、そしてウィズアップ税理士法人がどのようにお客様と向き合ってきたのかを、率直に語っていただきました。
- 今井社長
コロナの前ですね。もう10年くらいになるんちゃいますか。銀行さんに紹介してもらったんです。経営者としては、安心させてもらうよりも、ちゃんと現実を知りたくて紹介してもらいました。僕は危機感があったんですよ。このままではあかんのちゃうかって、だからこそ相談しました。
- 今井社長
事業承継ですね。会社の評価額はいくらなんか。そういうことをちゃんと考え始めてた時期でした。
- 田渕
会社を未来へ残すための準備ですね。
- 今井社長
はい、そうです。
- 今井社長
一番はね。聞いたことにちゃんと答えてくれることです。
- 田渕
それは税理士として当たり前なんですけどね(笑)。
- 今井社長
(笑)質問したら、ちゃんと答えてくれる。しかも、その場しのぎじゃない。会社の数字を見ながら、こうした方がいいですよって提案してくれる。ウィズアップさんは『こんな制度もあります。』『こういう方法もあります。』『今の会社なら、ここまでやっても大丈夫ですよ。』って、ちゃんと背中を押してくれる。経営者って、最後は自分で決めるしかないんです。でも、一緒に考えてくれる人がおるだけで全然違う。『それでいきましょう。』その一言が、本当に心強かったですね。
- 田渕
税理士を変える決断をされた頃って、資金繰りの面でもいろいろ苦労されていましたよね。
- 今井社長
当時は資金繰りが結構厳しくて。年末の仕入れなんかになると、『ちょっと資金貸してください』ってお願いすることもありました。
- 田渕
実は、私たちも今井社長をご紹介いただいた時は少し驚いたんです。
- 今井社長
そうなんですか(笑)。
- 田渕
もちろん、お店のことは昔から知っていました。大阪では知らない人の方が少ないくらいの老舗ですから。それに、うちの代表も今井さんのファンでしたし。
- 今井社長
ありがとうございます(笑)。
- 田渕
だから会社の名前は当然知っていました。でも、実際に決算書を見せていただくと、外から見えている会社の姿と、数字から見える姿は少し違っていました。
- 今井社長
そうでしたか。
- 田渕
はい。もちろん危険な会社という意味ではありません。ただ、キャッシュフローにはまだ改善できる余地がありました。設備投資もされていましたし、銀行との付き合い方も、もう少し整理できるなという印象でした。
- 今井社長
その頃は、本当に余裕はなかったですね。
- 田渕
そうですね。今ほど『もう大丈夫ですね』と言える状況ではありませんでした。利益も、今のようにしっかり出ていたわけではありませんでしたし。
- 今井社長
だから毎年必死でした。
- 田渕
でも、その一方で思ったことがあるんです。この会社、伸びるなって。
- 今井社長
本当ですか(笑)。
- 田渕
はい。改善できるポイントが、すごくたくさんありました。逆に言うと、それだけ伸びしろがあった。
- 今井社長
なるほど。
- 田渕
実際、今井社長とは税務の話だけをしているわけではないんです。もちろん決算の話はします。利益予測も、節税も考えます。
- 今井社長
『こんなん始めようと思うねんけど、どう思う?』とかね。
- 田渕
そうです。設備投資。事業承継。銀行との付き合い方。人材のこと。経営のこと。税理士というより、会社全体のお話をさせていただくことが多いですね。
- 今井社長
それがありがたいんですよ。しかも、自分たちの専門じゃないことでも。『この先生紹介します。』『この会社が詳しいですよ。』って繋いでくれる。
- 田渕
無理に全部うちでやろうとは思っていません。その分野で一番詳しい人をご紹介した方が、お客様にとっていい結果になりますから。
- 今井社長
そこが安心なんです。相談相手がいる。経営者ってね、最後は自分で決めるしかないんですよ。でも、一人で考えていると、どうしても視野が狭くなる。だから誰かに相談したい。ただ、その相談相手は誰でもいいわけじゃない。
- 田渕
そうですね。
- 今井社長
ちゃんと数字を見て。会社のことを理解して『それでいきましょう。』あるいは『それはやめた方がいいです。』って言ってくれる人。
- 田渕
それが私たちの役割だと思っています。
- 今井社長
だから税理士っていう感覚じゃないんですよ。会社の相談役。いや……。もう会社の一員ですね。
- 田渕
そこまで言っていただけるのは、本当にうれしいですね。
- 今井社長
だって本当にそうですもん。困ったらまず電話しますから(笑)。
- 田渕
でも、今井社長から最後にいただいた言葉が、実は一番印象に残っているんです。
- 今井社長
何でしたっけ(笑)。
- 田渕
『もっと厳しいことも言ってほしい。』そう言っていただいたことです。
- 今井社長
そうそう(笑)。それ、本気で思ってます。
- 今井社長
やっぱり……。心強いパートナーですね。
- 田渕
ありがとうございます。
- 今井社長
税理士っていう言葉だけでは表せないんですよ。もちろん税務もお願いしています。決算も。でも、それだけじゃない。『こんなん始めようと思うねんけど、どう思う?』『これって進めても大丈夫かな?』『この人紹介してもらわれへん?』そんな相談ばっかりしてます(笑)。
- 田渕
確かに、税金以外のお話の方が多いかもしれませんね(笑)。
- 今井社長
そうなんですよ。しかも、自分たちの専門じゃなかったら、ちゃんとその分野の専門家を紹介してくれる。無理に抱え込まない。だから安心して相談できるんです。
- 今井社長
優良法人ですね。
- 田渕
税務署から表敬を受けられましたね。
- 今井社長
はい。今年、その表彰式にも参加させてもらいます。今までそんな経験は一度もありませんでした。
- 田渕
優良法人というのは、利益が出ている会社というだけでは選ばれません。適正な会計。適正な納税。地域への貢献。長年積み重ねてきた信用。そういったものが評価されて初めて選ばれます。
- 今井社長
そうなんですよ。ちゃんとやってたら、ちゃんと見てくれてる人がおるんやなって思いました。
- 田渕
私たちにとっても、本当にうれしい出来事でした。
- 今井社長
一つだけお願いがあるんですよ。これからも厳しいことも言ってください。僕には見えていない景色を、皆さんは見えている。だから、危ないと思ったら、危ないって言ってほしい。耳が痛い話でもいい。遠慮はいらない。ウィズアップさんは、うちの会社の一員やと思ってます。
- 田渕
そこまで言っていただけると、本当にうれしいですね。
- 今井社長
いや、本気ですよ(笑)。会社のことを一番知ってくれてる人の一人ですから。
- 田渕
以前、『アイアンマンみたいな存在』っておっしゃっていましたよね(笑)。
- 今井社長
そうそう(笑)。困ったら助けてくれる。足りないところを補ってくれる。一人ではできへんことを、一緒にやってくれる。そんな感じかな。
- 田渕
ものすごくプレッシャーです(笑)。
- 今井社長
いや、本当に期待してるんです。会社は200年以上続いてきました。でも、200年続いたから安心なんじゃない。200年続けるために、毎年変わってきた。
- 田渕
最初にお話しされていた、『変わらないために変わる』という言葉ですね。
- 今井社長
そうです。これから先も、それは変わりません。だから、これからも、一緒に会社を良くしていきましょう。
- 田渕
もちろんです。私たちも、もっと踏み込んでもっと本音で、会社の未来を一緒に考えていきます。
ウィズアップさんと出会われたのは、いつ頃でしたか?
一番相談したかったことは何だったんでしょう。
実際にウィズアップさんと仕事を始めて、一番違いを感じたのはどんなところでしたか?
今井社長にとって、ウィズアップさんを一言で表すと、どんな存在になりますか?
ウィズアップさんと関わってからの十年を振り返って、一番印象に残っている出来事は何でしょうか。
二人は固く握手を交わした。
創業から二百年以上。
幾度もの時代の変化を乗り越えながら歩み続けてきた老舗企業。
その歴史を守ってきたのは、「変わらないこと」ではなく、変化を恐れず挑戦し続ける姿勢だった。
そして、その挑戦を支えるのは、数字だけを見る税理士ではない。
時には厳しいことも伝え、迷ったときには隣で考え、ともに未来を描くパートナーの存在だ。
会社は、一人では続けられない。
だからこそ、人と人との信頼が、企業の未来をつくっていく。